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歳を重ねると、春が待ち遠しい。

一面に色が重なり、決してケバくなく、とても鮮やか。きわめて鮮やかなのに、軽薄ではない。

雄弁なのに、静寂。罪深いのに、清楚。

聞こえるのは風の音。鳥のうた。春よ春。春が待ち遠しい。

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大空にきわめて強い意思のように、まっすぐなひこうき雲が湧く。

見上げる私は、強い意思もなく、まっすぐな生もなく、ただ、ただ、行方を追う。

憧れる、空を。

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海へ向かうと「おーい」と言いたくなる。でも、もう若くないから、言わない。

竹刀を持って砂浜を走る、そいつも無理。

だから立ち止まったまま、口を意識的に閉じたまま、「おーい」と呼んでみる。

波の彼方から、南の海へ向かって「おーい」と叫んでいた少年の私の声が、今届く。

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遠くの鳥を「無理かなー」と思いつつ何枚か収めました。

帰宅後PCで確認すると、「なかなか」に変わりました。

Nikon Df に高価ではない300mmZOOM。

鳥を追いかけ始めるきっかけとなった一枚です。

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ひどい夢でした。得体のしれないものにとりこまれる寸前に、白い生き物が飛びかかり、壮絶な争いになりました。息をきらすこともなく悠然と挑むのはギズモです。

彼は幼いころ人の無分別から酷い目にあい、医者の手の中で何度も息絶えそうになりました。

以来、彼の眼は、何もないところを見つめていることがよくあります。

いろいろなことで、頼りない私は、何度も何度もギズモに助けられました。

とても大事なギズモくんです。

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